
2002.12.23 update
仙台高校バスケットボール部のヘッドコーチとして、1986年から指揮官を務めた佐藤久夫氏が、2002年3月をもって仙台高校を退職し、今春から日本バスケットボール協会強化本部付けとなることが決まった。
母校である仙台高校のヘッドコーチに就任して16年。『心技体』をモットーに掲げ、「一生懸命さは日本一になろう」を合言葉に、心の部分では常に日本一であり続けた。
戦績も文句なしの高校界のトップクラス。91年からはウインターカップ3位を皮切りに、ほとんどの年で全国ベスト4以上の成績を収め(92年、94年はベスト16、2001年はベスト8が最高。それ以外はインターハイやウインターカップでベスト4以上)、全国優勝も3度達成するなどして、高い手腕を発揮してきた。
仙台高校がこれだけ安定した力を発揮してきた背景には、佐藤久夫氏の"徹底したファンダメンタル(基本)の強化"があった。そして、その土台をもとに年々色づけしていき"佐藤久夫イズム"を築き上げたのだ。
また佐藤久夫氏は、90年からは男子ジュニア代表のコーチングスタッフに就任。92年の北京大会よりベンチ入りし、96年のジョホールバル大会からヘッドコーチを務めた。ジュニア代表のヘッドコーチとして、ジュニア世代の育成にも力を注いできたその功績は大きい。
今後は、引き続きジュニア代表のヘッドコーチを兼任するとともに、日本バスケットボール界の底辺拡大と、技術向上のために力を注ぐ。

「仙台高校では父兄やOB、ミニバスや中学校の先生方の協力をいただいて、ここまでの強いチームにすることができました。周囲の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
仙台高校は、これまでの先輩たちが築き上げてきたファンダメンタルを、年々積み重ねて強くなったチーム。現役選手やこれから入学する選手たちには、これからも仙台高校生として、正々堂々、一生懸命に奮闘努力して戦ってほしいものです。
仙台高校は私の原点です。高校生の指導をしながら私自身も勉強して育っていきました。仙台高校を辞めることは決断のいることでした。教員を定年までまっとうできなかったことは、任期満了の素晴らしさは分からずじまいです。しかし自分の人生を考えた時、『日本のバスケットボールを強くしてメジャーにしたい!』という夢を追い求め、実現するために行動を起こすことにしたのです。これからは、新たな指導者の姿を確立するためにチャレンジです。私の人生はバスケットづくめ。一生、指導者の現役です。
今後は、日本のオリジナル・バスケットボールを創っていけるよう、強化に務めたいと思います」

6月13日(金)仙台市内のホテルにて「佐藤久夫先生に感謝する会」が開かれた。当日は県内バスケットボール関係者、父兄、OB、中学校・ミニバス指導者など、佐藤久夫氏にゆかりのある方が大勢出席し、盛会となった。
「現在、日本の男子バスケットボール界はアジアを勝ち抜くことができず、世界選手権にも出場できないのが現状です。まずは2006年に埼玉で行われる世界選手権を目指して日本のオリジナル・バスケットボールを確立していきたい。そして、2008年の北京オリンピックにつなげられるよう指導するのが、今後の私の役目だと思っています。その土台となるのは、私自身が仙台高校で学んだことです。これからも、常にチャレンジャーとして、指導者のあるべき姿を追い続けて邁進していきたいと思います」(佐藤久夫氏)
佐藤久夫氏の仙台高校での16年間に感謝するとともに、今後の活躍を期待してやまない。
文・小永吉陽子

今後の日本の強化について語る佐藤久夫氏

94年度キャプテン古住君から花束の贈呈

98年度キャプテン柏倉君から花束の贈呈
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